
「フロー状態」とか「ゾーンに入る」という言葉が
ありますね。(興味のある方は、ぜひ調べてください。)
わたしは、今までにそれを二度、体験しています。
リラックスと集中が同時にそこにあり、意図した成果が自分の手によって成し遂げられるという、とても幸福な体験です。
一度目は、中学2年の秋のことでした。
バスケットボールの試合の時です。
後半に入り、このままだと負けてしまう、
でもそれは受け入れがたい。
わたしは「絶対に勝ちたい≒負けるなんてありえない!」と、
本気の本気でそう思ったのです。
どこにそんなスイッチがあったのか、
今まであることさえ知らなかった別の燃料タンクに火が入ったような感じでした。
そのあとは、明らかに時間の感覚が変わりました。
1秒のサイズが大きくなり、試合会場の音や声は遠のきました。
身体は自分のものとして制御の精度が上がると同時に、
自分のものではない感じ(主に軽さ)さえありました。
おそらく、その時、コートにいた他のメンバーも似たような状態にあったのだと思います。
その試合は、わたしの生涯におけるベストゲームとなりました。
(背番号6、頑張りました…。)
これは、わたしにとって一つの重大な「成功体験」です。
単に、逆転勝利したという意味にとどまるものではありません。
「退屈」から逃れる方法が!わかったかもしれない!!と思った瞬間だったのです。
(二度目の「フロー」はそれから20年以上も経った、仕事の現場でのことになります。)
(つづく)
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