あの頃のこと(10)工夫

「純粋な工夫」以外に、「先生に見つからないための工夫」が必要になるというのが、口惜しいところでした。わたしはそれを「無駄な工夫」だと思っていましたから。

制服(体操服を含む)。それは、わたしにとって、
「工夫」という名の「改造」を繰り返すものでした。1cmの違いが大切なのです。何しろ、毎日、身に付けている衣装です。気に入らないことには、苦痛の日々となるわけで、わたしは、さまざまな「工夫」を繰り返しました。おかげで、あちこちから、あれこれ言われます。言われますが、わたしの「工夫魂」は衰えることがありませんでした。

また、これは、『an・an』にイラストを載せてもらうことになる8年くらい前のことです。
わたしが学校の制カバンを可愛くPOPなものにしようと白いマーカーで描いたイラストが、流行ったことがあります。何人もの友人のカバンに、わたしの描いたキャラクターがあるのです。
先生たちに見つかって、ほんの数日で消されてしまったものなのですが、
それゆえに、よく覚えている出来事です。

「クリエイティビティ」とは「工夫」。これは、今もよく口にする言葉です。
子どもの頃から、レジャーを必要としない代わりに、わたしが欲していたものの一つ、
それが、「工夫のための選択権」です。

(つづく)

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