あの頃のこと(30)三十路前

一家に赤ちゃんが生まれると、メンバーの関係性も変わります。わたしが「おば」になっただけでなく、両親も「おじいちゃんとおばあちゃん」になったのです。

さて、30歳が近づいてくると世論の煽りを受け、恐怖と危機感におののく同級生も多くいました。が、わたしは「別に?っていうか、自分が30歳になったときのことなんて想像できない」と思っていました。十代の頃に描く大人のイメージ≒30歳。でも、具体的に何か思い浮かぶわけでもない。実際には、思い浮かべたくない。昔の人が描く地球のように、平たいプレートの端は滝になっていたのです。

ただ、28歳になったときに、もうそろそろこれでお嬢ちゃん扱いはされなくて済むだろうと思ったのは覚えています。やりたいことがあるなら、やればいいし、いちいち誰かの許可が要るわけでもない。その代わり、誰のせいにもできない状況が(欲しければ)手にできると思ったのです。
しかし、それは甘かった。いろんな意味で甘かった。「お嬢」要素を意図的に使っても使わなくても、人をお嬢ちゃん扱いしたい人はするのです。(それは、親の存在だけではありません。)わたしは、「生意気」でもありましたが、同時に「ふにゃふにゃ」でもありました。「生意気」で「ふにゃふにゃ」のまま、年月が流れ、齢がそこまで来たというだけだったのです。わたしはもう、プレートの端にある滝のすぐそばまで来ていました。

ゆとりうむ
式典の司会者は、高島忠夫さん。高島屋ゆえに?というわけでもなかったでしょうが…。

そうこうしているうちに、弟が結婚し、姪が生まれました。
わたしは「おば」になりました。
姪がわたしを「おば」にしてくれたのです。
それは驚きの日々でした。

 

(「ゆとりうむ」は、その頃のお話です。
テープカットにわたしは振袖を着て出席し、
まだ小さかった姪もその場にいました。
この、ややサザエさんのようなヘアスタイルも、
クラシックで気に入っていました。)

(つづく)

Advertisements

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s