あの頃のこと(31)弟のこと

弟を「お兄ちゃん」と呼ぶことで、わたしは「姉」という役割の一部をうまく降りることができたのだと思います。これは、我ながら「いいアイデア!」でした。

弟は、サッカー少年でした。仲がよかったので、雨の日にはわたしが車で学校まで送ったり、わたしの部屋でサッカーの話をしたりしていました。(弟がお洒落に目覚めてからは、私服のコーディネートも、わたしの役割でした。)

さて。わたしが高校を卒業し、入れ替わりのように弟が高校生になった春、わたしは弟を「お兄ちゃん」と呼ぶことにしました。倒錯していたわけではありません。「岡野さんちのお兄ちゃん」という意味です。家族の役割として何か担うものが生じる場合には、長男でもある弟の出番になるだろうと思ったので、そのように準備をしました。

弟は、わたしと同じ家で生まれ育ったとは思えないと言われるほど、思考や行動のパターンがわたしとは違います。簡単に言うと、母方の気質を多く継いでいるのだと思います。(人類の性質の分布や分担って、上手くできているなぁと思いますね。)

父はわたしが男だったらよかったのにと、わたしが生まれた時から言っていたらしいのですが、性別と性質の配分も、結局はうまい具合になっているのでしょう。

わたしが弟を「お兄ちゃん」と呼び、弟はわたしを「お姉ちゃん」と呼ぶことで、姪は少し混乱した時期があったようですが、それも含めて、わたしと姪の関係はとても特別だったと思います。(「おばバカ」シーズンの本格的な到来です。)

(つづく)

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