あの頃のこと(34)天職?

この頃のことは「水を得た魚」とか「魚心あれば水心」という言葉もセットになって思い起こされます。

その後、わたしはよりお商売に近い場所に移ります。移動体通信(いわゆる携帯電話です)の世界に赴きました。販売促進の現場から営業へと、より数字に関わる仕事にシフトしつつ、採用や教育まで手掛けるようになっていきました。

説明商品(端末と契約のセット)を売るということ、人を育て、その人に売ってもらうということ、売ってもらうために関係者に協力してもらうということ、そのために実際に自分がやって見せる必要があること。これらがガッチリと噛み合っている必要性を身をもって学習しました。

顧客やお取引先、同業他社からもハンティングを受けるなど、わたしはとても充実した成果を上げていました。(自慢っぽいけど、事実だから仕方がありません。)京都、奈良、大阪、滋賀、各地域や各店舗のどこでどのように数字を作るのかについて、わたしはとても鼻が利きました。リソースを費やしても数字に反映させられないケースを見ると、不思議ですらありました。わたしは、温泉が湧くところや、逆に穴が開いていてダダ漏れのところを初見で見分けることができたのです。(実際には、チェックするポイントというのを用意していたので、判断できたことです。)

その頃のわたしの「多忙」の定義は、「ランチを摂る暇がない、もしくは、帰宅後に行き倒れることがしばしばある」でした。猛烈にアドレナリンで動いてたわけですが、そのやり方が自分に合っているとも感じていました。

わたしは自分と組んで働いてくれるスタッフの採用と教育を手掛けるようになり、さらに強い成功スタイルを作り上げました。自分やスタッフの業績を伸ばしつつ、どのようにこのゲームに勝つのか、ほぼ完全にそのコツをつかんでいたと思います。

当時、「この仕事は君の天職だね!」と言ってくれる人が何人もいましたが、わたし自身は「どうかな?」と思っていました。「天職」と言われると、物足りなさもあるなぁと感じていたのです。

(つづく)

Advertisements

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s