あの頃のこと(36)やんちゃな黒木瞳はスペイン育ちだったわけよ

多くの人が「性格」と呼んでいるものは、「思考や行動のパターン」のことですね。わたしの「思考や行動のパターン」の何が「帰国子女風」に見えたのでしょうか?

営業という仕事は、自分を買ってもらうのとセットです。だから、自分がどう在るのか、またどう見られているのかについて、(多少)気を配る必要があります。
当時、わたしは、自分のキャラクターを「やんちゃな黒木瞳」と設定していました。厚かましいというか、何というか、なのですが、この設定は、自分の仕事上のキャラクターとして、とても役に立ちました。そういうモード、そういうチャンネル、そういうスイッチ、として無理なく機能させることができたのです。(ポイントは「やんちゃな」としたところです。)

その頃、よく訊かれたのは「岡野さんは、女子校育ちですか?」「実家は何か事業をされているのですか?」「もしかして帰国子女ですか?」など。

特に、帰国子女説には根強いものがありました。あまりにあちこちで訊かれるため、試しに一度だけ「そうなんですよ、わたし5歳までスペインで育ったんです。スペイン語はもう何も覚えてないんですけど」と言ってみました。(よい子は真似してはいけません。)

その時の反応と言えば…。人は、得体の知れないものに何かしらレッテルを貼ることができたとき、本当に安心するものなのですね。

しかも、わたしがスペインと言ったので、それ以上、話が膨らむこともなく…。(これがアメリカだったら、「アメリカのどこですか?」とか、もう少し具体的な経緯に話が及んだのかもしれないのですが。)

わたしは、おもしろいなぁと思いました。人は見たいように見て、解釈したいように解釈するのです。そこに、ハマる情報さえ与えられれば、簡単に納得してしまう…。これは、いつでもどこでも、お互いにやっていることなのでしょう。

(でも、今となれば、「わたしの何を見てそう思ったのか?」を、もう少し取材しておけばよかったなぁと思います。)

(つづく)

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