あの頃のこと(57)古い友人:ロラン・ジュベール

神話をベースに現代アートに仕上げた彼の作品は、大きさもお値段もかなりのものだったのですが、ひとつくらい買っておいてもよかったかもしれません。が、またどこかで会えるだろうと思ったのも事実です。それは「所有」しなくても、そこに在るものなので。

時間軸をあちこち移動します。(「時間感覚」については、また別に書くとして。)

わたしの古い友人ロラン・ジュベール=何百年も前の幼馴染は、今、フランスで絵を描いています。ポンピドゥーも彼の作品を買ってくれたと言います。

20年以上も前のことになりますが、京都で彼の個展が開かれたとき、わたしは「久しぶりに会えた!」と思ったのです。設営中の彼に挨拶をし、ちょっとした会話を交わしただけだったのですが、思い出すにはそれで十分でした。

小さい頃、田舎で一緒に遊んだ風景が、うわぁーっと浮かんで涙が止まらなくなったのです。
ちょっとおかしな人に見えたとは思います。

でも、まぁそういうこともありますね。空間以上に、時間は自由ですから。
あちらとこちらをつなぐ扉は思いがけないところに開いているものなのだと思いました。

(つづく)

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